マターナル・デブリベーション [発達心理学]
以下、乳幼児の育て方、成長に関する「マターナル・デブリベーション」について、個人的メモ。
詳細は文末の参考書籍をご覧下さい。
J.ボウルビィ
良好な母子関係の喪失や剥奪のこと。
精神衛生の基本:母親(または母性的養育者)と乳児との間の密接な関係が継続的に維持されること。
母性的養育の喪失は、乳幼児の心身の発達に深刻な影響をもたらす。
D.シャビン
20世紀初頭、乳児院、孤児院等で育った乳幼児に高い死亡率や罹患率、発達の遅れ等が多く見られた。
風邪をこじらせて肺炎で死亡するケースが多く、風邪予防の化学的措置を取ったが効果は上がらず。
一部施設で個人的な接触や愛撫などの看護方法を取ったところ、死亡率が減少した。
R.A.スピッツ、W.ゴールドファーブ
身体的疾患のみならず、知的発達への悪影響も報告。
非原因:施設への入所、母と子が引き離されること
原因:基本的には、母親もしくは母性的養育者と子供の間に築かれた心の絆が引き裂かれて起きる。
以上、『発達心理学』(山下富美代 編著者)ISBN4-8163-3212-X 2004年10月初版 より
注:当該書籍からの抜粋ではなく、まとめ書きなので、正確な文章を知りたい場合は、上記書籍を当たってください。