すごいぞ、乗客さん! [FinePix F10]
京都駅八条口発関空行き高速バスに乗ったら、出発して間もなく、聞いたことのない警告音が30分以上鳴り続けた。
どこかで事故って死ぬんじゃないかと思って、携帯メールで知人に別れの挨拶をしようと一瞬思った。
最前列に、なぜか通路を挟んで左右に分かれて座っていた老夫婦、警告音がいつまでも止まないので、心配して運転手に時々話しかけていた。
運転手は「京田辺に着くまで連絡できない。バスも止められない」と返事をしていた。
「走行に問題はない」とも言っていた。
京田辺着。
運転手、車外へ出て、携帯でどこかへ連絡。
数分後、京田辺から乗り込んできた男性客が運転席に座り、なにやら操作。
何度かブシューッと音がしていたので、もしかすると圧縮空気を使ったブレーキを何度か踏み込んでいたのかもしれない(大型車のブレーキって、圧縮空気でしたよね?)。
男性客、PA内で、数メートルバスを移動させる。
警告音鳴らず。
男性客は、運転手に対し、「ブレーキが深くなるかもしれない」と説明。
「BBS」という言葉も聞こえてきたけれど、私の聞き間違いか、あるいは……掲示板のことじゃないよね?
「次の料金所まで走らせてみてください」といった会話も聞こえた。
バスは定刻より10分遅れで出発。
異音、警告音は、皆無。
運転手が携帯電話の相手に話していた内容によると、男性客は車関係の仕事をしているらしい。
たまたまトラブルが発生して、たまたま車に詳しい人が乗り合わせて、無事に解決するなんて、すごいと思った。
何より、その男性の技術と知識が素晴らしかった。
こういうことってあるんだな。
私、その男性客に、お礼を言いたいくらいだったけれど、そんなチャンスはありませんでした。
ありがとうございます(と、ここに書いてみる)。
これは、8月19日に実際に起きた出来事です。
その後、京阪バスは予定通りに関空に到着し、運転手からおわびのアナウンスがありました。
警告音に関しては、一切説明がありませんでした。
本日の画像: FinePix F10 自然光(日没後)。
帰省ラッシュの合間を縫って移動できたようで、飛行機内は半分程度しか座席が埋まっていませんでした。
しかしながら、そのおかげで、ゆっくりくつろいで帰宅できました。
すぐ横の通路を担当していたキャビンアテンダントさんは、新人さんなのか、ニコニコしていて、とてもフレンドリーな方でした。
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