ノロウイルスとは? [調理・製菓・食材]

報道によると、今期はノロウイルスの、自宅内での感染、発症による食中毒が増えているとのこと。

そこで、ノロウイルスについて、手持ちの「製菓衛生師全書(2011年 第14版)と、過去に勉強した国家試験の過去問をもとに、簡単にまとめてみた。

まず、製菓衛生師全書からのまとめ(一部省略、加筆あり)。

発生時期:
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は冬場に多く発生する傾向があるが、1年を通じて発生。

性質:
 人から人にうつる。
 保育園、学校、福祉施設等で発生すると、集団発生につながることがある。

どこで増殖?:
 ヒトの小腸粘膜で。

感染経路:
 ヒトの小腸粘膜で増殖。
 排泄後、河川から海にたどり着き、カキなどの二枚貝の内臓に取り込まれる。
 ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を加熱不十分なまま食べた人が感染。
 感染した人が、用便後の手洗いが不十分なまま料理すると、食品がウイルスに汚染される。
 汚染された食品を食べた人が感染するおそれがある。

発病:
 ウイルスが体内に取り込まれてから、24~48時間で発症。

症状:
 下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱(38度以下)など、風邪に似た症状。

予防:
 カキなどの二枚貝の十分な加熱。
 トイレの後、調理する際、食事前によく手を洗う。


以上まとめ終わり。

ここまでは、過去に北海道と山梨で実施された製菓衛生師試験の過去問の、
問題と選択肢に出たものをまとめているので、詳細や元の文章を知りたい方は、
「製菓衛生師全書」(日本菓子教育センター刊)及び北海道と山梨の過去問を当たってください。

以下は、山梨の過去問の、問題または選択肢に使われた大事な情報。

・感染者の嘔吐物や糞便からも感染(平成18、20、22年)
・感染力が強い。少量(10~100個)で発病(平成21年)……調理師読本に裏付けあり
・次亜塩素酸ナトリウムで消毒(平成21、22年)……同上
・85度1分以上の加熱で不活性化(平成18、20、22年)……同上

以上、山梨の過去問からの抜粋、おわり。

ノロウイルスの感染、感染拡大、二次感染は防ぐことが可能です。
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